トイレに合うすっぽん選び方のポイント

トイレ詰まり解消の定番アイテムである「すっぽん」。正式名称はラバーカップですが、実はいくつかの種類があることをご存知でしょうか。ご自宅のトイレのタイプに合ったものを選ばないと、うまく使えなかったり、効果が得られなかったりすることがあります。ここでは、主な種類と選び方のポイントについて解説します。最も一般的なのは、お椀のような半球型のゴムカップがついた「和式用(小便器用)」と呼ばれるタイプです。これは、床に設置された和式トイレや、男性用小便器の排水口のように、比較的平らな面に押し付けて使うのに適しています。しかし、現代の家庭で主流となっている洋式トイレの複雑な形状の排水口には、うまく密着させることが難しい場合があります。洋式トイレにおすすめなのが、「洋式用」または「節水型便器用」として販売されているタイプです。このタイプは、和式用のカップの先端に、さらに筒状の突起が付いているのが特徴です。この突起部分が洋式トイレの奥まった排水口にフィットしやすく、しっかりと密着させることができます。これにより、水圧を逃さずに効率よく詰まりにアプローチすることが可能です。節水型便器など、排水口の形状が特殊なトイレにも対応しやすいように工夫されています。購入する際には、まずご自宅のトイレが和式か洋式かを確認しましょう。洋式トイレの場合は、迷わず「洋式用」のすっぽんを選ぶことをお勧めします。サイズもいくつか種類がある場合がありますが、一般的な家庭用トイレであれば、標準的なサイズで問題ないでしょう。また、持ち手の長さや材質(木製、プラスチック製など)も様々です。持ちやすい長さや、保管しやすい形状のものを選ぶと良いでしょう。価格帯も数百円から数千円まで幅がありますが、基本的な機能に大きな差はありません。ただし、あまりに安価なものはゴム部分が硬かったり、耐久性に劣ったりする可能性も考えられます。ホームセンターやドラッグストアなどで実際に手に取って、ゴムの柔らかさや全体の作りを確認してみるのも良いかもしれません。正しいタイプのすっぽんを選ぶことが、いざという時にスムーズな詰まり解消に繋がります。