洗濯機の給水ホースを外す際、最も注意が必要なのが蛇口側の接続部分です。蛇口のタイプによってジョイントの形状や外し方が異なるため、自宅の蛇口タイプを把握しておくことが重要です。ここでは代表的な蛇口タイプ別に、給水ホースの外し方を解説します。まず、現在最も普及しているのが「ワンタッチ式」の蛇口(洗濯機用水栓)です。蛇口の先端に専用のニップル(接続部品)が付いており、ホース側のジョイントをカチッと音がするまで差し込むだけで接続できます。外す際は、ジョイント部分にあるリング状の部品(スライダー)やレバーをつまんだり、下に引いたりしながら、ホースをまっすぐ引き抜きます。このタイプは工具不要で着脱できる手軽さがメリットですが、長期間使用していると固着して外しにくくなることがあります。次に、昔ながらの「万能ホーム水栓」です。蛇口の先端がシンプルな管状になっており、多くの場合、4本のネジで固定するタイプのニップルを介して給水ホースを接続します。外す際は、まずニップルに接続されているホース側のジョイントを外します(これはワンタッチ式の場合が多いです)。もしニップルごと蛇口から外したい場合は、4本のネジをドライバーで緩め、ニップル全体を引き抜きます。再度取り付ける際は、ネジの締めすぎに注意が必要です。強く締めすぎると蛇口を傷つける可能性があります。また、壁から直接出ている「カップリング水栓」もあります。蛇口の先端がネジ状になっており、ホース側の金属製のナットを直接ねじ込んで接続するタイプです。外す際は、このナットをレンチやプライヤーを使って反時計回りに回して緩めます。比較的古い住宅で見られるタイプです。いずれのタイプの場合も、作業前には必ず蛇口のハンドルを閉めて水を止めることが大前提です。また、固くて外れない場合は無理な力を加えず、前述したような対処法を試すか、専門業者に相談しましょう。自宅の蛇口タイプを確認し、正しい方法で安全にホースを取り外してください。
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