浴室排水口髪の毛詰まり対策の決定版

4人家族のBさん宅では、浴室の排水口の流れが頻繁に悪くなることが悩みの種でした。特に、奥様と娘さんが髪の長いこともあり、洗髪後の排水口には毎日たくさんの髪の毛が溜まります。備え付けのヘアキャッチャーで大きなゴミは取れるものの、細かい髪の毛や石鹸カスはすり抜けてしまい、気づくと水の流れが明らかに遅くなっているのです。市販のパイプクリーナーを使えば一時的には改善するものの、すぐにまた元通り。根本的な解決策はないものかと、Bさんは対策に乗り出しました。まずBさんが注目したのは「ヘアキャッチャー」です。元々付いていたものは目が粗く、髪の毛を十分にキャッチできていないと考え、ホームセンターでステンレス製の目の細かいタイプを購入し、交換してみました。これにより、排水口に流れ込む髪の毛の量は格段に減りました。しかし、それでも完全に詰まりを防ぐことはできません。石鹸カスや皮脂と絡まった髪の毛が、排水トラップ内部に蓄積してしまうからです。そこでBさんは、これまであまり手をつけてこなかった「排水トラップの分解清掃」に挑戦することにしました。浴室の排水口カバーとヘアキャッチャーを外し、さらにその奥にある排水トラップの部品(ワントラップなど)を説明書を見ながら慎重に取り外しました。すると、トラップの内部には、ヘドロ状になった髪の毛、石鹸カス、カビなどがびっしりとこびりついており、これが流れを悪くしていた元凶であることが判明しました。Bさんはゴム手袋とマスクを装着し、古歯ブラシと浴室用洗剤を使って、部品の隅々まで徹底的に磨き上げました。汚れを洗い流し、部品を元通りに組み立てると、排水の流れは驚くほどスムーズになりました。この経験から、Bさん宅では以下の対策を徹底することにしました。まず、入浴後には必ずヘアキャッチャーに溜まった髪の毛を取り除くこと。次に、月に一度、排水トラップを分解して内部を清掃すること。さらに、予防的に月に1〜2回、髪の毛を溶かす効果の高いパイプクリーナーを使用すること。これらの対策を組み合わせることで、以前は頻繁に起こっていた浴室排水口の流れの悪さはほとんどなくなり、掃除の手間も結果的に軽減されたそうです。髪の毛が主な原因となる浴室の詰まりには、物理的な除去と定期的な分解清掃が最も効果的な対策と言えるでしょう。