洗濯機の周りが水浸しになっているのを発見したら、誰でも慌ててしまうものです。しかし、パニックにならず冷静に初期対応を行うことが、被害を最小限に食い止めるために最も重要です。まず最初に行うべきことは、さらなる水の供給を断つことです。洗濯機に接続されている水道の蛇口、つまり給水栓をしっかりと閉めましょう。蛇口の場所がすぐにわからない場合でも、落ち着いて洗濯機の給水ホースを辿っていけば見つかるはずです。壁に埋め込まれているタイプや、お湯と水の二つがある場合もありますので、両方とも確実に閉めてください。次に、感電のリスクを避けるために、洗濯機の電源プラグをコンセントから抜きます。床が濡れている場合は特に注意が必要です。ゴム手袋を着用するなど、安全を確保した上で操作してください。無理そうであれば、家のブレーカーを落とすという方法もありますが、他の家電にも影響が出るため最終手段と考えましょう。水の供給と電源を遮断したら、次に状況を確認します。どこから水が漏れているのか、大まかな場所を特定しましょう。給水ホースの接続部分なのか、排水ホースのあたりなのか、あるいは洗濯機本体の下部からなのか。原因箇所によって、その後の対処法が変わってきます。スマートフォンなどで水漏れの状況や濡れた範囲を写真に撮っておくと、後で業者に説明する際や、保険請求などの際に役立つことがあります。床に広がった水は、雑巾やタオルでできるだけ拭き取ります。集合住宅の場合は、下の階への影響も考えられるため、早めに拭き取り作業を行うことが大切です。これらの初期対応を迅速かつ正確に行うことで、被害の拡大を防ぎ、その後の修理や原因究明をスムーズに進めることができます。焦る気持ちはわかりますが、まずは安全確保と水の供給停止を最優先に行動してください。
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