ゴールデンウィークやお盆休み、年末年始などの長期休暇を利用して旅行に出かけたり、実家に帰省したりする機会は多いでしょう。家を長期間空ける際には、戸締まりや火の元確認など、防犯・防災の観点からいくつか注意すべき点がありますが、意外と見落としがちなのが洗濯機の水栓管理です。普段はそれほど気にしていなくても、長期間家を留守にする場合は、洗濯機の水栓を確実に閉めておくことが非常に重要になります。なぜなら、不在時に水漏れが発生すると、発見が遅れ、被害が甚大になる可能性が格段に高まるからです。普段であれば、万が一水漏れが起きても、比較的早い段階で気づき、対処することができるかもしれません。しかし、家を空けている間に水漏れが発生した場合、誰にも気づかれることなく水が出しっぱなしの状態が続いてしまいます。数時間ならまだしも、数日間、あるいは一週間以上も水が流れ続けた場合、床や壁はもちろん、家財道具への被害は計り知れません。さらに深刻なのは、マンションやアパートなどの集合住宅の場合です。階下の住人にまで水漏れの被害が及んでしまうと、その損害賠償は莫大な金額になることもあり得ます。楽しいはずの旅行から帰ってきたら、自宅が水浸しになっていた、あるいは階下の住人から苦情が来ていた、などという事態は想像するだけでも恐ろしいものです。こうした最悪の事態を避けるために、長期不在にする前には必ず洗濯機の水栓がしっかりと閉まっているかを確認しましょう。旅行の準備で慌ただしい中でも、出発前の最終チェック項目の一つとして「洗濯機の水栓確認」を加えておくことを強くお勧めします。指差し確認をするなど、確実に閉めたことを意識することが大切です。特に、普段から水栓を開けっ放しにしている習慣がある方は注意が必要です。いつもの癖で開けたまま出かけてしまうことのないよう、意識的に確認作業を行いましょう。また、水栓を閉めるだけでなく、可能であれば給水ホースの状態もチェックしておくとより安心です。