冬の寒さが厳しくなると、水道管の凍結は他人事ではありません。特に、トイレは家の中でも北側に配置されていたり、暖房が行き届かなかったりすることが多く、凍結リスクが高い場所の一つです。神戸には水漏れ修理の配管を交換して一度凍結してしまうと、水が使えなくなる不便さはもちろん、最悪の場合は水道管が破裂し、家全体が水浸しになる大惨事にも繋がりかねません。そうした悲劇を防ぐための最も確実な方法が、タンクや配管から水を抜いておく「水抜き」です。今回は、特に長期間家を空ける際や、記録的な寒波が予想される夜に実践したい、トイレの水抜き作業の正しい手順を、初心者にも分かりやすく解説します。 まず、作業を始める前に、雑巾やバケツ、マイナスドライバー（止水栓のタイプによる）、そして灯油ポンプ（シュポシュポ）があれば用意しておきましょう。準備が整ったら、最初のステップは「水の供給を止める」ことです。トイレの壁や床から出ている給水管に付いている「止水栓」を探してください。上京区の蛇口専門チームではトラブルにもハンドル式のものと、マイナスドライバーで回すタイプのものがあります。これを時計回りに、固く締まるまで回します。これで、トイレへの新たな水の供給が完全にストップします。 次に、「タンクの水を空にする」作業に移ります。止水栓が閉まっていることを確認したら、トイレの洗浄レバーを「大」の方で回し、タンク内に溜まっている水を全て便器に流し切ります。一度で流れ切らない場合は、数回レバーを操作してください。これでタンクの中は空になりますが、底の方にはまだ少量の水が残っています。蓋を開け、残った水を雑巾で丁寧に拭き取りましょう。 続いて、「給水管と便器の水を抜く」工程です。ここが少し専門的になりますが、落ち着いて行えば難しくありません。まず、タンクに繋がっている給水管のナットを、レンチなどを使って少し緩めます。すると、管の中に残っていた水が少量出てくるので、バケツで受け止めてください。ウォシュレットが付いている場合は、その給水ホースからも同様に水抜きが必要です。そして最後の仕上げが、「便器の封水を抜く」作業です。便器に溜まっている水は、下水からの悪臭を防ぐ重要な役割がありますが、これも凍結の原因となるため抜いておきます。ここで活躍するのが灯油ポンプです。ポンプを使って、便器の底に溜まっている水を可能な限り汲み出し、バケツに移してください。完全に抜き切れない場合や、ポンプがない場合は、不凍液や自動車用のウォッシャー液を少量（コップ1杯程度）注いでおくと、残った水が凍結するのを防ぐことができます。 全ての水抜き作業が終わったら、ナットなどを元通りに締め、作業は完了です。再びトイレを使い始める際は、この手順と逆のことを行います。まずナットがしっかり締まっていることを確認し、止水栓をゆっくりと反時計回りに開けます。タンクに水が溜まるのを確認し、一度水を流してみて、水漏れなどがなく正常に作動すれば問題ありません。少し手間がかかるように感じるかもしれませんが、この水抜き作業を一度覚えておけば、冬のトイレトラブルに対する不安は格段に減少します。高額な修理費用や水漏れの惨事を考えれば、この数分の手間は決して無駄にはなりません。ぜひ、冬の備えの一つとしてマスターしておきましょう。